5.242021
2003年以来、歌のボイストレーニング教室をやらせて頂いてきたので、本当に多くの生徒さんとの出会いがありました。皆さん、何か悩みや目的を持って入会して頂き、通い続けて頂くのですが、トントン拍子に上達する人と、そうでない人に分かれます。悩みがなかなか解決できない。目的がなかなか達成できない。そんなお悩みを抱えるあなたのために、今回は『トントン拍子に上達する人』の特徴についてお話したいと思います。そういう方の特徴には3つあります。
1)締切のあるGOALがある
2)常に自分の居場所を確認する(質問をする)
3)手段や方向性を確認する
この3つです。
1)締切のあるGOALがある
歌のボイストレーニングをされる方のGOALは様々です。
- カラオケで高得点を出したい。
- 自信を持って歌える1曲が欲しい。
- 若い頃の声を取り戻したい。
- 高音を出せるようになりたい。
- 音痴をなおしたい。
- デビューしたい。
などなど
どんなGOALを持つにしても、締切を設けることが大切です。締切がなければ、『いつか、いつか』と先延ばしになりがち。『忙しいから、今日は練習しなくてもいいや』そんな事が続いてしまい、成長速度が遅くなってしまうようです。夏休みの宿題、公式戦の初戦、オリンピックなど、締切や期日があるからこそ、その日に向けて全力を尽くせるのではないでしょうか?歌のボイストレーニングにしても、
いつまでのこの曲で何点を採点マシーンで出す
いつまでにこの曲を人前で歌えるようにする
いつまでに若い頃の声を取り戻す
いつまでにこの曲の高音を出せるようになる
いつまでに音痴をなおす
いつまでにデビューを果たす
という具合に、GOALに締切を設けた方が、モチベーションも保てますし、成長速度も早まります。
自主的な音楽活動をしている人は、次のライブまでにこの曲を仕上げるといった、締切のあるGOALを設定しやすいのですが、そうでない方はなかなか難しそうです。そこで、各スクールが開催している発表会にエントリーすることが有効に思われます。
『もう少し上手くなってから出ます』といった声は、当校でもよく聞きます。しかし、こういう方が上手くなる時はなかなか来ません。それよりも、『自信はないけど、チャレンジしてみます』といった人の方が、上達はよっぽど早いです。やはり、締切のあるGOALを設定すると、そこに向けて全力を尽くすようになるからだと思います。
また、少し話はそれますが、遠く大きなGOALを設定したなら、いくつかの段階に分けて、小さなGOALを設定するのも必要です。例えば、デビューを目指すという遠く大きなGOALを目指すのなら、いきなりデビューを目指すのではなく、デビューに至るまでの小さなGOALを設定した方が良いです。小さなGOALへの到達を繰り返すうちに、遠く大きなGOALに到達するようなロードマップを用意した方が、途中で挫折しないためにも賢明です。
2)常に自分の居場所を確認する(質問をする)
上達の早い方は、常に自分が出来ていることと、そうでない所を確認します。GOAL地点に対して、出発地点から自分がどこまで来たのか、現在地を確かめるような作業です。こういう方がよく口にするのは、
『ココは出来るようになってきたんですけどねぇ、、、』
『やってみたんですけど、まだココがイマイチなんですよねぇ、、、』
『まだ、詰めが甘いんですよ』
『ちょっとココが分からないですが、、、』
『この前、習ったことって、こういうことで合ってますか? 』
といったことです。
GOAL設定時に比べて、少し前進していることは本人も自覚できています。でも、壁にもぶつかっているような状態です。なので、質問をよく受けるようになります。
果たして、自分は出来ているのかどうか?
出来ていると思っていることは、合ってるのか?
出来ていない所は、なぜ解決しないのか?
こうした心理になっている生徒さんが、次にする行動が、
3)手段や方向性を確認する
です。
『ココはどうやったらいいんですか?』
『ココは、こうしようと思うんですが合ってますか?』
1)でGOALを設定して、2)で現在地を確認して、3)で2)から1)への行き方を確認する。上達の早い生徒さんは、こうした作業を繰り返します。
今回は、歌のボイストレーニング教室に通う生徒さんの中でも、【トントン拍子に上達する人と、そうでない人に分かれる】ことについて触れてみました。そして、上達の早い人の特徴3つは、
1)締切のあるGOALがある
2)常に自分の居場所を確認する(質問をする)
3)手段や方向性を確認する
であることを確認しました。
歌のボイストレーニングを受けて、早く上達したい人は、是非参考にされてください。
この記事を書いた人
- Lavocボーカル教室 代表の平田啓(ひらたけい)です!
音大ピアノ科卒の母が、実家の1階でピアノ教室を経営する環境で育ちました。その母親に、『音楽は食べて行くのが大変だから、仕事にするのは止めておきなさい』と常々言われましたが、30代半ばでやっぱりやってしまいました^^;2003年にボーカル教室を創業し、音楽のある楽しい人生を送らせて頂いてます!