7.42020
アリアナ・グランデとの出会い
“アリアナ・グランデ”といえば、伸びやかな艶のある歌声で、
どこまでも突き抜けるようなハイトーンボイスが特徴的ですよね。
“ネクスト・マライア”との呼び声も高いです。
「どうやったらあんなに高い声が出るの?」
「あんなふうに歌えたら気持ちがいいだろうな…」
「こんなふうに歌いたい!」
彼女の歌声を聴いた誰もが、一度は感じたことがあるでしょう。
私も彼女の歌声を初めて聴いた時の衝撃は忘れられません!
アリアナ・グランデに憧れて
初めて聴いた曲は、“Baby I”。
当時学生だった私は、課題に取り組みながら、
よくあるYouTubeの「最新洋楽ヒットチャート」を流し聴きしていて、
その時流れてきました。
軽快なサウンドに、思わず身体が動きます。
「声、可愛い~!どんな人が歌ってるの?」
「この曲、歌えるようになりたい!」
「こんなふうに歌いたい!」
と課題そっちのけで、すぐに曲名を検索。
ミュージックビデオがヒットし、視聴。
「ビジュアルも可愛い!」
(ちなみに、このMVを観てロングヘアにすることを決心しました笑)
これをきっかけにアリアナ・グランデの大ファンになりました。
【Baby I】を歌いたくて、、、
この“Baby I”、そんなにテンポも速くないし、
英語も詰め込まれていないし、
何より本人は簡単そうに歌っている!(そりゃ、そうだ!笑)
でも、
「歌ってみたら、想像より難しくて断念…」
分かっちゃいるけど、このギャップにやる気をなくしてしまうってあるあるですよね…
なんせ、この曲、キーが高い!
どうやったらこんな風に歌えるのか…
たくさん聴いて、歌って、やっと分かりました!
答えは、「ミックスボイス」だったんです。
ミックスボイスの解説
「ミックスボイス」には、それぞれの解釈や種類がありますが、
アリアナ・グランデのような
真っ直ぐな伸びがありながらも、柔らかさや優しさのある歌声は、
「ヘッドミックス」にあたります。
「ミックスボイス」とか「ヘッドミックス」とかややこしいですよね。
まず、ミックス(英語: mix)とは、混ぜるという意味です。
次に、声区(音色毎に分けられた声の区分)は大まかに以下のように分かれています。
チェストボイス(胸声)…胸に響かせた声
ミドルボイス(中声)…胸と頭の間に響かせた声
ヘッドボイス(頭声)…頭に響かせた声
だんだんパズルのピースがはまってきましたね!
「ミックスボイス」とは、異なる声区の声を混ぜること。その間の声。
「ヘッドミックス」とは、ミドルボイスとヘッドボイスが混ざった声。または、その間の声。
ということになります。
…… 勘の良いあなたは、気が付いたはずです。
「ヘッドミックスがあれば、チェストミックスもあるの?」
「はい!あります!」
ですが、ここでは、話が逸れてしまうので割愛します。
ミックスボイスの上級編:ヘッドミックス
では、実際に「ヘッドミックス」を出してみましょう。
①腹式呼吸
まず、声の素は、「呼吸」です。腹式呼吸をしましょう。
そして、良い呼吸は、良い姿勢あってこそです。
おしりの穴をキュッと締めると、おへその下に力が入ります。
この姿勢を、自然にキープし、発声します。
②ヘッドボイス
次に、ヘッドボイスを出してみましょう。
先程の説明のように、ヘッドボイスは、頭声とも言うように、頭に響かせた声です。
真っ直ぐでパワフルな印象を与える声です。
胸の前で合掌をし、両手にグッと力を入れると同時に「アーッ!」と叫びます。
この時できるだけ高い声を出すのがポイントです。頭に響く真っ直ぐな声が出るはずです。
声が響く位置を感じましょう。
③ミドルボイス
続いて、ミドルボイスを出してみましょう。
ミドルボイスは、チェスト(胸)とヘッド(頭)の間にある口のあたりで響かせた声です。
あくびと同じ要領で、口の奥に大きな空間を作ります。
喉の奥が見える程口全体を大きく開くのではなく、
あくびを少し堪える時のように唇同士を少し近づけ、
口の奥だけ開くのがポイントです。響いていることを感じましょう。
④ヘッドミックス
最後に、ヘッドミックスを出していきます。
声区とは、音色による声の区分を示すと前述しました。
加えて、響かせる場所が変わることで、音色が変わります。
また、「ヘッドミックス」とは、ヘッドボイスとミドルボイスの間であることも述べました。
つまり、頭と口の間、ちょうど鼻の奥あたりで響きを作ります。
では、鼻からゆっくり息を吸ってみましょう。スースーする箇所があると思います。
そこを感じながら、声を出していきます。
ヘッドボイスの強さとミドルボイスの豊かさや柔らかさの両方を持つ声が出たはずです。
慣れるまでは、同じ響きをキープして歌うというのはなかなか難しいと思います。
繰り返し練習し、私は、「ミックスボイス」で高音を克服し、歌いたい歌を歌えるようになりました。
「好きな歌が歌える!」「歌える歌が増える!」
ってとてもウキウキしますよね。
「ミックスボイス」を自在に操り、ワンランク上の歌声を手に入れましょう!
最近では、ミックスボイスの出し方を紹介する動画も多くみられますが、
【見る】と【やる】のとでは、やはり違いますよね。
「ミックスボイス」を、【知っている】から【出来る】にしたい方は、
ぜひ、体験レッスンでお会いしましょう!
お申込み、お待ちしています!
執筆者:Mayu
この記事を書いた人
- 1994年生まれ。長野県出身。
4歳からクラシックバレエを習い、地元のバレエ団での公演では、ソリストも果たす。一度は、バレリーナも夢見たが、音楽好きな家族に囲まれ、幼い頃から音楽に親しんでいたせいか、歌うことの楽しさに目覚め、方向転換する。
小学校高学年で合唱部に入部、クラシックや合唱だけでなく、その後、ロックやR&B、ブルース、ジャズなど幅広い音楽に興味を持つ。
17歳の時にYAMAHAが主催する日本最大規模の音楽コンテストに出場し、セミファイナリストに選出。
学生時代のバンドメンバーとのデビューを夢に見たが、進路の違いにより、頓挫する。上京し、平凡な学生生活の傍ら、積極的に音楽活動を続け、X JAPAN YOSHIKI氏が発足した『Lady’s X』プロジェクトのファイナリスト4名に選出されたり、某老舗ライブハウスレストランにて、ボーカルを4年程務めた。得意分野は、R&B、Disco・Soulなどの洋楽全般。
ボーカリストとしてのキャリアを生かし、現在は都内でボイストレーナーとしても活躍中。