6.142021
予防法は大きく分けて3つあります。
①楽器(自分の身体)のケアをする。
②乾燥をケアする。
③心のケアをする。
ではまず
①楽器(自分の身体)のケアをする
についてです。
体調が悪いと歌いづらい上、
身体も使えません。
喉も腫れて、枯れてしまいます。
その確率を出来るだけ無くすためには、風邪をひかない身体作りが大切です。
しかし、体調管理に気をつけていても風邪をひくことはあります。
食事・睡眠・休養・運動など、身体作りにとって見直したいポイントは色々ありますが、その中でも睡眠を取ることは特に大事です。
他楽器の演奏者も楽器のお手入れには気を抜きません。
ピアノは定期的に調律が必要です。
弦楽器は弦の張り替えが必要です。
歌は身体が楽器なので身体のケアが必要です。
身体を休ませることで身体全体が健康に近づきます。
充分な睡眠を確保し疲労を回復して、楽器(自分の身体)の効率をあげましょう。
次に
②乾燥をケアする。
についてです。
現在、表現者として自分の声を生かせるお仕事は様々です。
歌手、シンガーソングライター、声楽家、声優、YouTuber、Vtuber、
歌い手・・・などがありますが、
声のお仕事をされている方は、特に乾燥による喉へのリスクは避ける必要があります。
乾燥は、口呼吸、汚染された空気、不規則なスケジュール、老化が原因で起こります。
では、適度な保湿とはどのくらいなのか。
外から潤す方法としては、
現在、外出時マスクの着用率は100%なので、適度な湿度は保たれています。
不快でなければ、湿らせたガーゼを内側に入れて就寝時もマスクを着用することで、知らぬ間に口呼吸で乾燥するのを防ぐことが出来ます。
また、中から潤す方法は
水をこまめに飲んで体内から潤すことです。
人は体質によって代謝量も様々なので水を飲む量は人それぞれですが、
体内を潤すことで声帯も潤います。
健康な声帯を保つためには保湿が大事です。
最後に
③心のケアをする。
についてです。
身体が楽器の私たちは毎日コンディションが変化します。
風邪をひいていなくても体調が悪い時もありますよね。
女性の場合は生理の影響で身体が変化します。
身体全体がむくむこともあり、同時に声帯もむくみます。
それによって、声のかすれがあったり、声も普段より出しにくく感じます。
また、心の不調でストレスが積み重なり、発声器官に問題がない場合でも突然声が出なくなることもあります。
声は心を表しています。
ということは、心がどんより重たく潰されそうな時と、朗らかな気持ちで爽やかな気分の時と、声色が変わります。
内面を豊かに整えることで、声に張りや艶が出ます。
明るくのびのびとした声が出ます。
ストレスが全くない生活は難しいですが、
上手に付き合って、適度に解消する。
心をケアすることも喉を痛めない為の大事な管理の1つです。
体調、気候、気温、湿度など、沢山の影響を受ける身体や声帯ですが、
実践できる簡単なケアやメンテナンスの積み重ねを行うことが大切です。
健やかでのびのびした声を取り戻した後も
日頃から自分の健康を意識した生活を心がけてください。
この記事を書いた人
- 4歳からピアノとリトミックに通いはじめる。
「身体で表現する」歌が向いていることから、音楽高校より声楽科に転科、武蔵野音楽大学卒業。
学校でアリアを学ぶと同時に、R&B・Rockなど中心にSingerとして積極的にLive活動を行う。
その傍ら、ピアノとリトミックを自閉症の方たちに教える。
現在、ボーカル講師の仕事を中心に活躍中!