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【ボイストレーニング】|King Gnuのすごいところとは?! ボーカルインストラクターが解説

2017年4月26日、

現在の4人体制で始動し始めたKing Gnu。

 

ツインボーカルの井口理さんと常田大希さんの

かけ離れたボーカルスタイルが特徴。

 

今回は井口理さんの声の魅力をお伝えしたいと思います。

激しいロックな曲でも爽やかで透き通った綺麗な声が心地いいんですよね。

 

では、2020年の代表曲の一つである「三文小説」を聴きながら、

井口理さんの歌い方徹底解説をしていきたいと思います。

 

 

井口理さんの凄さをお伝えする上で

意識して欲しい3点はこちら。

 

①地声からファルセットへ。

②ヘッドボイス。

③ブレスはテクニック。

 

では、

①地声からファルセットの切り替え

についてお話ししていきます。

井口理さんの最大の魅力である高音ですが、

地声からファルセットに切り替わる時も自然なので、

どこで切り替わったのか分からないとの声が上がるほど違和感がありません。

 

ファルセットとは、裏声の一種です。

たくさんの息を出しながら歌う為、高音で柔らかい声を生み出します。

 

【Aメロ】

1,このせかいの〜 だれもが

2,きみをわすれさっても

3,ずいぶんふけたねって きょうもぉとぉなりでわらうから

4,おびえなくて〜 いいんだよ

5,そのままのきみでいいんだよ

『赤文字の部分がファルセット』

 

練習法

1,の歌い出し「このせか〜」の地声の部分ですが、

いきなり声量の多い地声で歌い出すとファルセットに切り替えが難しくなりますので、

声量を抑えた優しい地声からスタートします。

歌い始める前に声の出しやすい母音あ〜で声量の確認をしてみましょう。

 

次はファルセットを出してみてください。

ため息の延長で、高音でHa〜と発声するとファルセットの感覚が掴みやすいと思います。

それができたら、息の量を更に増やして声量多いファルセットを目指します。

 

確認方法は、口の前に1センチほど離して手を当てて息が当たっていればファルセットが出来ている証拠です。

 

 

続いて、地声とファルセットを切り替える練習をしてみましょう。

声量を抑えた地声あ〜とファルセットのHa〜を交互に実際に繋げてみましょう。

 

地声 あ〜

ファルセット Ha〜

地声 あ〜

 

 

実践してみよう

地声からファルセットの切り替えがスムーズに出来るようになったらAメロを歌ってみましょう。

 

柔らかい声のファルセットですが、たくさん息を出しながら歌うため想像以上に体力は消耗します。

最初はあなたの歌いやすいゆっくりとしたペースで歌いながら、切り替えに慣れていきましょう。

 

 

 

次に、

②ヘッドボイス

についてです。

ヘッドボイスとは、裏声の一種です。

高音でも芯のある声で、力強い声を生み出します。

 

①のファルセットとの違いは、吐く息の量です。

ヘッドボイスは少ない息で高音を発声するため、体力の消耗が少ないです。

 

【最後のサビ】

 

あ〜 ぼくのぉくだぁらなぁい

 

ここは全てヘッドボイスで歌っているところで、

なぁいの部分が、この曲最高音のG5。(とても高いです)

 

練習法

①で練習したファルセットから徐々に息の量を減らしていきます。

 

まずは歌い始める前に、Ha Ha Ha Haと楽に出る高音でスタッカートをしてみてください。

(スタッカートとは、一音一音を切り離して歌うこと)

 

次にMaで数回スタッカートをしてみましょう。

Ma Ma Ma Ma

 

ヘッドボイスの確認方法は、口の前に手を1センチほど離しながら当ててみてください。

息がほとんど当たらない場合はヘッドボイスが出来ている証拠です。

 

続いて、曲を流しながら音を確認してヘッドボイスを出してみましょう。

最初はMaで歌った方が言葉が変わらないのでお勧めです。

 

実践してみよう

Maでヘッドボイスが出た方はいよいよ実践です。

歌詞をつけることで更に難しく感じる方も多いと思います。

 

この曲を最初から最後までヘッドボイスで歌う練習もおすすめです。

始めは、地声部分が弱々しく感じると思いますが、ヘッドボイスでの音域が広がることで次第に強くなっていきます。

最高音G5に向けて、安定した少ない息の量で高音を出せるように慣れていきましょう。

 

 

次に、

③ブレスはテクニック

についてです。

ブレスとは、歌唱の中でする息継ぎのことです。

ブレスの確認は、曲を歌う前1番初めに行ってください。

 

 

【Bメロ】

1, vしんじぃつと〜むきぃあうぅためぇには

2, vひとりにぃvならなきゃv いけぇない〜ときぃがぁあぁる

3, vあやぁまち〜だとぉわかぁっていぃてもぉなぉ

4, vえがきつづけたいv ものぉがぁたぁりがぁあるよぉ

『v=ブレスの位置』

 

 

ご覧の通り、1・3行にはブレスが途中に1回もありません。

 

事前にブレスの位置を確認しておかないと、

1・3の行をどのくらいの息の量が必要になるのかが分からなくて

最後まで安定した声を保てません。

 

 

練習法

まずは、ブレスの位置でスムーズに肺に空気を入れる確認をしてみてください。

Bメロを聴きながら、歌詞は歌わないで歌詞は息だけSu〜と吐いてブレスをしてみる。

 vSu〜v Su〜v Su〜v Su〜

 

初めは歌のメロディに慣れず、ブレスを長くとってしまい曲とズレていくことがあります。

また、うまく空気が吸えず途中で息がなくなってしまう場合もあります。

 

上で書いたように、〜や小文字の平仮名の部分も含めて息を流すと、ブレスが適切な場所で出来るようになります。

 

実践してみよう

実際に歌詞を歌ってブレスをしてみましょう。

 

Su〜とは違い、吐く息の量の違いや口の開け閉めも加わるため上手くいかないと思われる方もいるかもしれません。

 

ブレスは、苦しいから息を吸っているという動作ではありません。

その都度、計算して吐き切り、必要な息を取り入れるテクニックということが伝わったと思います。

 

 

終わりに

 

女性と間違われるほど綺麗な歌声の井口理さんの歌解説をお伝えしてきました。

地声・ファルセット・ヘッドボイスと様々な声の種類とブレスの重要性をお伝えしましたが、この曲を歌えるようになったら何より自信がつきます。

 

一つ一つ重要な基本のテクニックなので、焦らず身につけていってください。

 

では、また次の機会にお会いしましょう。

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この記事を書いた人

You
4歳からピアノとリトミックに通いはじめる。
「身体で表現する」歌が向いていることから、音楽高校より声楽科に転科、武蔵野音楽大学卒業。
学校でアリアを学ぶと同時に、R&B・Rockなど中心にSingerとして積極的にLive活動を行う。
その傍ら、ピアノとリトミックを自閉症の方たちに教える。

現在、ボーカル講師の仕事を中心に活躍中!
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