7.42026

マイクを新しくして、録音環境も整えた。それなのに再生してみると「なんか違う」——。 配信や宅録を始めた方から、そういった声をよくお聞きします。声がこもる、音程が揺れる、長い配信の後半で声が枯れてくる。そのお悩み、じつは発声の側に原因があることが少なくありません。
このページでは、配信・宅録で歌う方が感じやすい発声の課題と、ボイストレーニングで見直せることをお伝えします。
機材を変えても解決しないことがある
録音した声を聴いたとき「こもっている」と感じる原因のひとつは、声の出し方そのものにあります。息をしっかり支えて声を出す習慣ができていないと、声は表面だけ出ているような薄い状態になりやすい。どんな機材でも録音した音に「芯がない」「ぼやける」という印象が生まれやすくなります。
「ピッチが揺れる」といったお悩みも、音楽ソフトのピッチ補正でカバーしきれない揺れは、声帯の使い方や息の流れが安定していないことから来ていることがよくあります。機材の設定より先に、声を出す側の状態を整えることが根本的な解決につながります。
※「声帯(せいたい)」とは、喉の中にある2枚の粘膜のひだのこと。息が通るときに振動することで声になります。
「長時間の配信で声が枯れる」のも、喉まわりに過度な負担がかかり続けているサインであることが多いです。喉の使い方を見直すだけで、同じ時間歌っても疲れにくくなるケースは意外と多くあります。
YouTube の解説動画や独学で練習しても改善しにくいのは、自分のクセを自分で気づけないからです。「発声が安定しているとき」と「ぶれているとき」の感覚的な差は、外から耳で聴いてもらうことで初めて具体的に分かります。
配信・宅録ならではの、3つの発声の課題
ライブ配信や宅録の場には、ステージやカラオケとは少し違う発声の条件があります。Lavocのレッスンでよくお聞きするお悩みを3つ取り上げてみます。
① マイクとの距離感・息継ぎの音問題
マイクの前で歌う場合、口元との距離の使い方がひとつの課題になります。距離が近すぎると低音が膨らみすぎたり、息継ぎの音やリップノイズ(唇がひらくときの小さな音)が目立ちやすくなる。遠すぎると声が細くなってしまう。
この距離感をうまくコントロールするためには、じつは声の出し方そのものの安定感が大切です。息の量・方向・声の芯が整っていれば、自然と適切な距離感を見つけられるようになります。逆に発声に余裕がないと、マイクとの距離を変えても声がうまく乗ってこないことがあるのです。
※「リップノイズ」とは、唇がひらくときに生まれる小さな音のこと。乾燥や発音のクセによって目立ちやすくなります。
② 小さな声でも「ペラペラ」にならないこと
夜間に宅録するとき、周囲への配慮から音量を抑えて歌う場面も多いのではないでしょうか。こういうとき「声が細くなる」「芯がなくなる」という感覚を持ったことがあれば、そこは発声の工夫が効いてくるところです。
音量を小さくしながらも声の質感を保つことは、思っている以上に難しい技術です。喉だけで歌っているとこれは難しいのですが、体全体で息を支える感覚を育てていくと、小さな声でも存在感が残る声の出し方に近づきやすくなります。
③ 長時間の配信で喉をいたわること
歌枠やトーク配信で2〜3時間声を出し続けると、後半で声がかすれてくる——という経験をお持ちの方もいるかもしれません。
これは喉まわりに過度な負担がかかり続けているサインであることが多いです。腹式呼吸の感覚を正しく身につけると、喉への力みが減り、同じ時間歌っても声が持ちやすくなります。声帯そのものへの負担も軽くなるので、長く歌い続けたいという方にとって、呼吸の見直しは特に大切な入口になります。
※「腹式呼吸(ふくしきこきゅう)」とは、お腹をふくらませるようにして息を吸う呼吸法。横隔膜で息を支えることで喉への負担を減らし、声を安定させる効果があります。
レッスンで見直せること
配信や宅録のために来てくださる方と一緒に、Lavocの講師がよく確認することをいくつかご紹介します。
呼吸の安定:息の流れが整うと、声の”ぶれ”が少なくなります。マイクに乗る声の印象も変わってきます。
声帯への負担を減らす発声:喉だけに頼らず、体で息を支える感覚を育てます。長時間の配信でも声が持ちやすくなる根本的な部分です。
息継ぎ・リップノイズのコントロール:録音で目立ちやすい息継ぎの音を、発声の工夫で自然に抑えやすくする練習です。
音量を抑えても痩せない声:小さな声でも芯が残る出し方を、その方の声質に合わせて一緒に探していきます。
何から見直せばいいかは、実際に声を聴かせていただいてはじめて分かることが多いです。同じ「声がこもる」という悩みでも、原因は人によって違います。一人ひとりの発声のクセを外から聴いて確認するところから、Lavocのレッスンは始まります。
気になったら、一度試しに来てみてください
「プロになりたいわけじゃないけど、配信の声をもう少し良くしたい」「宅録した声を聴くたびに気になることがある」——そういった理由でLavocへ来てくださる方も、珍しくありません。趣味で弾き語り動画を撮りたい方、歌枠での声を整えたい方、歌ってみたを録る前に発声を見直したい方など、さまざまな目的の方がレッスンを受けていらっしゃいます。
「機材を変える前に、一度声を見てもらおうかな」という気持ちがあれば、体験レッスンで聴かせていただけたらと思います。今の声の状態から一緒に確認していきましょう。
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